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どうもカミヤ木工のカミヤです。
ついにDIYの木材の通販カットサービス【DIYカミヤの木材販売所】がスタートしました。
【DIY家具教室】を始めて1年半が過ぎましたが、会員さんとのメールの交流の中から「良質な木材が手に入らない」とか「ホームセンターの材が粗悪すぎる」といった内容のメールをいただきます。
私は愛知県の奥三河にある材木屋に勤めているのですが、普段使う材は三河近辺で取れた油の多い良材ブランド【三河材】を使っています。
それが当たり前と思って使っていたのですが、実はここまでの良材が使えることが稀なケースだということをメール会員さんとの交流ではじめて知りました。
ただ私の務める材木屋では、一般の方に小売をしていないので、地元の知り合いの材木屋の社長さんに販売できないか交渉し、半年かけてようやく販売がスタートできるようになりました。
販売するのは人気のDIYキット【馬】【無垢板】【巾接ぎ板】を先行販売します。
販売と言っても一般的な物販と違い決まった製品があるわけではないし、カットサービスもしているので注文システムが普通の通販と思うと分かりづらいかもしれません。(簡単にしたんですけどね)
といっても1回見ればわかるようにはしてあるので、ぜひ活用していただけたらと思います。
カットサービスはホームセンターと比較しても精度が高く初心者さんにもおすすめできる内容です。
値段もほとんどかわらないのに、反り曲りが無く材質が格段に良いので比較しても結果満足度が上がり安く購入できます。
とりあえず販売スタートの動画を撮ってみたので見てくださいね。
●DIYの木材の通販カットサービスをはじめました!
木材販売は必ずメール会員に登録しないと販売できないので登録をお願いいたします。 ★DIYメール講座登録はコチラ 販売スタート告知動画はこちら 販売はコチラのサイトからよろしくお願いします。 ★木材販売サイトはこちら 人気のDIYキット【馬】と杉とヒノキの一枚板【無垢板】、巾の広い板が欲しいというご要望に答えた【巾接ぎ板】をご用意。 長さも1.9mと0.95mの2種類と増え、精度の高いカットサービスもあります。 特に新たにラインナップに加わった【巾接ぎ板】は良質な杉板を使い、一般的な集成材と同等かそれ以下の値段に抑えました。 材の内容は集成材と較べてはメーカーに失礼なぐらいの良材になっています。 私もテレビ台を作りましたが、ホントに使いやすくて今後も巾の広い板を使うときは必ず【巾接ぎ板】を使おうとおもいました。 材の良し悪しは販売ページを見ていただくとして、ここでは「木材がどのように製品になっていくか?」 「どうして三河材が良いのか?」 「乾燥材にこだわる理由」などちょっとしたうんちくも交え知識としていただきたいと思います。 ●木材って産地で違うの?三河のブランド【三河材】
木材に関する知識って多くの方が知らないですよね? カミヤが提供する木材がどうして良いのか?様々な視点から解説していきます。 あなたは木材ってどこ育っても同じだと思っていませんか? 実は木は育つ場所や環境によって全く違う木に育つんです。 例えば同じ杉でも色合いや杢目が変わってきてしまうんですね。 私カミヤは高校卒業し働きだしてからずっと林業一筋でやってきました。 特に製材所には15年以上務め何千本もの丸太を製材してきました。 今まで誰もやっていなかった様々な製材方法を編み出し製材の技術は日本でも屈指だと思っています。 中には直径1mを超える巨木もあったり15mを超える丸太を製材したりしました。 反りについては独自で実験を繰り返し任意に木を反らせたり、逆に反りをなくしたりすることができます。 まあ言ってしまえば製材オタクですね(笑 そんな私が経験してきた経緯でいうのですが、私のサイトで販売している「三河材」は日本でもっとも優れた木材のトップブランドの一つだと確信しています。 ■三河材の最大のメリット
まずは販売する木材の産地三河で採れる三河杉のメリットをお話しますね。 三河杉は素直でおとなしく狂いが少ない木質です。 赤味が濃く白太との境がはっきりしているが特徴で秋田杉よりもさらに濃い赤味なんです。 加工しやすくカンナのノリもよいので艶が出ることも特徴です。 ではなぜ ・赤味が濃いのか? ・艶が出るのか? と言うと油分が多いからなんです。 油分が多くなると害虫に食われる事が少なく水に強いため建築材には適していて江戸時代には江戸城や駿府城の築城にも使われてきました。 さすが三河の英傑、徳川家康の生地ですね。 三河杉同様三河ヒノキでも同じような特徴が見られ、赤味がかなりピンクがかっています。 一部地域ではヒノキに濃淡があるのが嫌われる傾向があるのですが、私からみると何の面白みのないキレイな木でしかありません。 まあこれは好き不好きですが・・・ 油が多いので腐りにくいのも当然ですがヒノキはとにかく香りが強い! 私の家もほぼほぼヒノキで作りましたが2年たった今でも押し入れを開けたり、引き出しを開けるとヒノキの香りが充満します。 この香りが多いとリラックス効果が多いんですね。 ヒノキは古来社寺仏閣に使われてきているので私はこれに憧れて桧造りの家にこだわりました。 ただ家にかかる木材の値段って比率で言うと2割り程度しかありません。 なので100万上乗せすれば総檜造りも不可能ではありません。 ただし上乗せされた100万の犠牲は私の車にきたので、今私は車を持っていません(涙
■木材販売の経緯
先人からは戦後には多くの植林が行われ昭和40年ごろにはかなりの木材バブルだったと聞いています。 製材所はオガ粉やチップ材、側材の野地板で生計が立てることができ、製品が全て儲けになるといった時代もあったようなんです。 まあ現在では丸太の値段が昔からほぼ変わらず価値は落ちています。 製材所も減り、生きていくのがやっとという業者が多いです(涙 そんな中私はこういった材木屋が建築材だけでなく、一般のDIY好きに材が提供できないかと考えました。 だって木材の価値が下がったということは安く購入できるチャンスですよね。 反対に人件費が上がり値段が高騰するという事態にはなりますが・・・。 というのも会員さんから 「良材が手に入らない」 「ホームセンターの材が高いのに粗悪」 といった声を頂いたことから始まり、私も今まで個別に材の販売をしていたんですが、 「手間がかかって多くの人に対応出来ない」 という悩みを持っていたので解決するために考えたのが地元の優良企業【杉生】とのコラボでした。 杉生の強みは元々家具屋からスタートし今は建材を多く扱う用になったので原材料を1から提供できる点にあります。 そしてクレームを極力なくすためにバイオ乾燥を導入し、木の反りや曲りに最小限に抑える努力をしてきました。 バイオ乾燥の話は後でしますね。 私もこの材を使ったとき 「これは誰に提供しても喜ばれる!」 そう確信しました。 ●木材の真の価値は出来上がる工程を知ればわかる
では木材がどうやって製品になっていくのか?というお話をしたいと思います。 なぜこんな話をするのか?というとよくメール会員さんからこんなメールをいただきます。 「木材が高くて買えません」 「安く購入出来ませんか?」 こういった質問が来ると私はいつも返答に困ります。 というのも高い安いの基準が人それぞれ違うということなんです。 まあ人それぞれ収入も違うし、自分の中の優先順位も違うので統一するのは難しいですが、私の話を聞けば 「この手間がかかっているからこの値段は当然だよね。」 というのが少しでも認識して頂けると思います。 ■原木が木材になるまで
まずは元、木こりだった私が木材になるまでを簡単に説明します。 1.植林
何もない山の状態から植林からスタートします。苗木を1本1本人の手で植えていきます。 ただでさえ現場に行くのに時間もかかるのにそこへ人の手で運んで植えるんですから大変ですよね。2.下草刈り
そして人間の背丈を超えるまでは夏の暑い時期に下草刈りをし、苗に養分が行き届くようにします。 毎年なのでこの作業は大変ですよ。 水筒が何本あっても足りません。 私も昔やりましたが2度とやりたくない作業です。3.枝打ち・間引き
5~6mを超える辺りからはしごを使い余計な枝を打っていきます。 なるべく木の先端だけに葉を残す事でまっすぐ上に伸びるようになります。 もちろん節がなくなるというのが最大の目的です。 でもそれが実るのは数十年後・・・。 他にも育ちの悪い木やまっすぐ育たない木を捨て切りします。 枝打ちは手間を掛ければ掛けるほど原木の価値は上がっていきますが、対費用効果がわかりづらく収益化が数十年先なので諦める人も少なくありません。 4.間伐・皆伐
12~15mあたりを超えると育ちの悪い木や混み合っている場所を間伐します。 この時点で5~60年経っていないと売り物にもなりません。 木こりが山に入りチェーンソーで倒し、3~4mに切ったり、通し柱になると6mに切ったり、梁桁で15mの長さで切ることもあります。 間伐を繰り返すと日がよく当たり良い山になっていきます。 全ての木を切ることを皆伐といい、ここでサイクルが1周します。 100年経つと最高にいいんですけどね。5.排出・運搬
ワイヤーを張って材を出します。 道から近ければまだ良いですが、数キロの距離のワイヤーを貼ることもあります。 小屋を建てて拠点を作ることもあり3~4人のチームで1年がかりということもしばしばあります。 今では高性能林業機械という重機がありますが数千万するので何ために作業しているのか?わからなくなるときもあります。 排出した材はトラックに乗せ市場まで運び売買されます。6.製材
市場で売買された木が製材所で半製品となります。 丸太の皮が付いていると虫が付くのでまずはバーガーという大きな機会で皮を剥きます。 その後、送材車(そうざいしゃ)と呼ばれる大きなバンドソーに自走で丸太を通しで角材や板の原木を大まかに製材します。 これは切り出された木をすぐにある程度の大きさまで細かくしないと割れてしまったり、腐ったりするからです。 他にも製材所には1千万を超える機械が数種類あり、板を取ったり、垂木や胴縁、野地板など順番に細かくされていきます。 7.乾燥
製材した材はすぐに桟を組み天日で数ヶ月乾燥させます。 キレイな材や化粧材はワレ止め(ボンド)を塗って乾燥時の割れを防ぎます。 仕分けをしながらなので熟練の目と人の手が欠かせません。 ここで早く乾かすために一般的な業者では火力で一気に高温にしたり、電子レンジの要領で木材の内面から無理やり加熱します。 その結果繊維が全てズタズタになり、香りの少ない粘り気のない材木になります。 これを木材と読んでも良いのか私は絶対に使いません。 なのでカミヤが販売する材木は「バイオ乾燥」を使います。 バイオ乾燥とは天然の素材で自然に発熱を促し、低温でじっくり乾燥させる新しい方法で、繊維が壊れることもなく艶も香りも損なわず、しかも含水率を15%まで下げることができます。 天日干しではどれだけやってもそこまで乾燥することはありません。 販売メーカーの杉生の社長と私カミヤが対談した音声があるのでぜひお聞きください。 対談音声はこちら8.加工・販売
乾燥から上がった材がようやく加工され製品となります。
そこでも職人が節などを選定し、木取ってプレーナーやサンダーで仕上げていきます。
販売している【
巾接ぎ板】は板を広くするため無垢板を接ぎ合わせ、埋め木、パテ埋めサンダーと加工を繰り返します。
その後お客さんからの発注でカットし梱包し配送の工程を経て、ようやくお客さんの手に渡ります。
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■こんな物って他にある?
どうですか? ここまで時間がかかるものって他にあるでしょうか? 鉄などの金属やプラスチック、などと比べても溶かして固めて終わり、ということも無いので比べようがないですよね? しかも鮮度が関わってくるので、在庫としてもいつまでも放置できない状況です。 それでいて温かみがあってリラックス効果も香りもあるってすごくないですか? しかも同じ柄など1つもなく全て違う表情! そうなんです。 木材って他に取って代わりようがない「唯一無二」の存在で生命が宿っているんです。 ここまで手間暇のかかってこの世に2つとない材木を簡単に「値段が高い」と言っていいのでしょうか? こう考えると値段に対する考え方も変わるかもしれませんね。 まあ、無い袖は振れないという問題もありますが、購入するときに「高いな」と思う前に「こんなに手間がかかっているのに安いな」と心の中で考えてみてください。 ●ホームセンターの材って大丈夫?
国産材ができるまでの工程はわかりましたね? では一般的に最も簡単に木材を入手できるホームセンターの材はどうでしょうか? あなたも少なからずホームセンターの材を利用したことがあると思います。 私は仕事で木材を使うので木材は国産だけとこだわってはいますがホームセンターの材を否定しているわけではありません。 メリット・デメリットを見ていきましょう。 ■無垢板は?
ホームセンターで扱われる材ではSPFやパイン、スプルースなどが安く売っていますね。 これらの材は全て「松科」に属します。 といっても学術的にはわかりませんが、製材を極めた私の見た目の見解ですけどね。 日本にも松はあるしアメリカ産の米松もあります。 基本的に松は硬く強度があるが水に弱く虫に食われやすいという特徴があります。 他にはヤニが出たり香りがよくなかったり外材には防虫剤を施してある物もあります。 比較的安価ではありますが、こういった材で家具を作るとあまり部屋において気持ちのよいものではありません。 ただ見た目や香りを気にしないとか作業台として使うといった用途であれば全く問題ないと思います。 値段も国産の杉の粗木と思うとそれほど値段の開きもないのでもう少し予算を出してカミヤの販売する杉の【無垢板】に変更してほしいところですね。 さらにヒノキにグレードアップする事で部屋中にヒノキチオールが発生しリラックス効果を得ることもできます。 それに肌触りも良いのでいつも使う食卓などをカミヤの【無垢板】ヒノキで作ることで食事も楽しくなるし、色も明るいので部屋の雰囲気も明るくなります。 ヒノキで作るプロ並みのローテーブル作成マニュアルはコチラ ■集成材は?
今度はホームセンターの集成材の話ですがこちらもパインやスプルースなどがほとんどです。 それに巾30mmぐらいの細かい端材を組み合わせて作られています。 もちろん接合面は全てボンドなので香りも悪く体に良い訳ありませんよね。 反りや縮は少ないですが、絶対に反らないわけではありません。 メリットはただ広いといったところでしょうか? ではカミヤが販売する【巾接ぎ板】はどうでしょう? こちらは100mmと150mmの杉板を3~4枚接ぎ合わせて作られています。 なので接合面が少なくボンドの量もしれています。 そして乾燥はバイオ乾燥でストレス無く乾いているので反り縮を最小限にしています。 値段もほとんど変わらないぐらいで店によってはカミヤの巾接ぎ板のほうが安い場合もあります。 ■合板などは?
私は家具には無垢板しか使わないですが、治具などは合板を使います。 あれだけの広い板が安価で買えるのはそれはそれで魅力ですからね。 表面のツルツルしたシナベニヤも人気教材の【テーブルソー自作マニュアル】でも活用しています。 【テーブルソー自作マニュアル】はこちら なので生活に触れる物は無垢板を使用し、作業には合板の利点を生かすようにしています。 ●まとめ
少し文字数も多くなってきたので駆け足で説明しましたが、国産材の素晴らしさはわかっていただけたと思います。 私達の祖先、ものづくり大国の日本人が使ってきたのですからこれを使わない手はないですよね。 国産材の特徴、良し悪しを見極め【DIYカミヤの木材販売所】を使っていただけたらと思います。 もちろん外材は外材、合板は合板で良い面もあります。 木材販売サイトはこちら どの材も良い面を使って物を作っていくのが私達DIYerの本質ですよね。Sponsord Link
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