新築を建てるお客さんにテレビ台を頼まれました。
でも材料は「建築廃材」です。
もともとあった家を取り壊すときに出た「建築廃材」を使ってテーブルにもなりそうなテレビ台を作成してみました。
新築もいいですが、古い家の材料を使うのは中々風情がありますよね。
少し技術があればDIYも可能ではないでしょうか?
参考になれば幸いです。
今回、依頼主さんからご要望があったのは、
「新築を建てるため、住んでいる家屋を解体することになったので、解体した廃材を再利用できないか?」 というもの。
依頼主さんからしてみたら、「廃材を使えば材料費が安くなる」という考えのようです。
確かにこれなら材料代は安く済みそうですよね?
でも、実際は解体業者さんには、使う材料を傷つけずに解体してもらったり、取り出した材料を板に挽き割ったりしなければなりません。
という事で実際には、高くついてしまいます。
ですが、そこは僕の得意とするところです。
知り合いの解体業者さんに頼んだので、材料を傷つけずに取り出すことも快く引き受けてくれました。
そしてなんといっても、解体代が「安い!」
依頼主さんの家を建てるハウスメーカーや、大手の解体業者に見積もりしてもらったよりも、60万円以上も安く済み、しかもガレージの移動まで大型レッカーを使ってやって貰いました。
ホントありがたいです。
しかし廃材を利用するのは「安くする」以外にも「長年住んだ家の材料を再利用する」という事にあると思います。
依頼主さんはご両親とも同居しているので、お父さんお母さんはとても喜んでいました。
解体する前に使えそうな材料を探してみます。
まず最初に選んだのは和室に使われている材料です。
やはり、桧が使われているためここは外せません。 柱を5本ほど2m程度の長さで切り出します。
ですが、式台や框が無かったため、和室からは柱だけにしました。
次は天井裏の梁(はり)です。 直径26cmほどの地松を3本をチョイスしました。
最後に増築した部屋からは120ミリ×210ミリの米松の桁を4本選びました。
米松は外材なので、本当は使いたくなかったのですが、広い板が取れるため、隠れてしまう側板や、中の棚板に使うことにしました。
材料を選定したら、今度は材料を挽き割ります。
これが一番手間のかかるところですね。 これを製材所で挽き割るといったいどれくらいの料金がかかるのでしょうか?
一般的に製材所で製材を頼むと2種類の値段の出し方があります。
①の時間で算出する場合は製材所にもよりますが、1時間2~3万円程度になります。
木取る材料が細かかったり、鋸(のこ)を入れる回数が多いと時間もかかり高くなりますね。
②の材積で算出する場合は「立米いくら」になります。 大体1立米が2~3万円程度で、①の1時間の単価と同じになります。
なので材積の立米が少なくても時間がかかれば、①の「時間いくら」になります。
時間が少なくても材積の立米が多ければ②の「立米いくら」になります。
今回の製材は材積は少なかったですが、時間が2時間かかったので、実際は4~5万円ほどの費用になるのですが、そこは本職なので格安に抑えることができました。
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今回依頼されたのはテレビ台ですが聞いてみるとちょっと特殊なサイズになりそうなんです。
和室にある階段下のスペースを使ったちょっと奥行きの深いスペースにテレビを配置するとの事。
なので奥行きが900ミリもあるというテレビ台になってしまいます。
実際はテレビの後ろがかなりのデットスペースになってしまいますが、そこは依頼主さんも承知のようで、ご要望にお答えすることにしました。
そしてキャスターがついた台を作って欲しいとの事で、何でもお父さんがテレビを見ながらお酒を置いて晩酌するようですよ。
こういったオーダーメイドで作る依頼主さんは、僕では思いつかないことを要望してくるのでホントに面白いですね。
そういった要望には是が非でも答えたくなってしまします!
いきなりですが、完成写真です。 作る過程の写真を一切撮っておらず、反省しております。 廃材とはいえ、1枚削れば新品同様の輝きになりますね。
このテレビ台で使った材料は、
・桧 天板には桧の柱を25ミリほどに製材し、20ミリの板に削り8枚張り合わせました。
右側の脚と、可動式キャスター付きの台と、左の引き出しの化粧板も桧で作りました。
とにかく見えるところはなるべく桧にしました。
・地松 地松はDVDデッキを入れる棚板と、引き出しの下の板に使いました。
・米松 米松は引き出しの側面の板に使いました。 引き出しは化粧面をプッシュすると出てくるタイプになります。
DVDのケースが納まるように作りました。 スキマにピッタリに仕上げました。 可動式の棚に前面にはリモコンが刺せるようにしましたが、少し不恰好になってしまったか・・・。 しかしデザインは依頼主さんのご要望にあわせて作ったので、満足していただきました。
今回のテレビ台の価格は60,000円でした。
廃材を使ったので安くなるような気がしますが、実際は解体屋さんの手間や製材賃で材料を1から揃えるよりも高くなってしまいます。
実際にはもう少し貰いたいところでしたが、今回は手間賃などは頂かず、材料をこちらで揃えた値段と同等にさせていただきました。
解体する家屋から出る廃材を利用しての家具作りは今回が初めてでしたが、ただ捨ててしまうのは勿体無いと思いました。
新品で作ることはいつでもできますが、依然住んでいた家の材料を使うところに意味があると思います。
依頼主さんもスペースにピッタリのサイズと要望通りの出来に喜んでくれました。
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