どうも【DIY家具教室】のカミヤ先生です。
この記事を書いているのが2019年2月なんですが、最近パソコンを新しくして写真の整理をしていたら2011年に建てた作業小屋の写真が出てきました。
久々に懐かしく思って見ていましたが、よくこんな事やったな~と過去の自分に若さを感じました。
当時は今のように動画をアップすることなんて考えていなかったのであまりデータはありませんが、作る工程などはざっくり分かると思います。
というのも私はメール講座を開いていて、会員さんの悩みを聞くことがあるのですが、「自分だけの作業小屋が欲しい」というお悩みの方がホントに多いんです。
もちろん敷地がないといけませんが、ちょっとでも建てる場所があればどんどんやってしまえば良いと思いますよ。
参考になれば幸いです。
ちなみに私の夢としましては将来的に小屋の作り方というマニュアルを出したいと思っています。
もくじ
私は働きだしてからずっとバイクや車などいじったりしていたのでウーハーボックスなども作っていました。
画像は20歳のときで始めて買ったゴリラをイジった写真です(笑)
バイクは10数台乗り換え、同時に7台ぐらい持ってたこともあります。
XJR1300にハーフカウルをつけたりしてました。
昔からDIYerだったのですが、26歳のときに今の材木屋に務めはじめたときから、家のリフォームをして長年かけて完成させました。
今見るとホントに良くやったなと関心します。
リフォームの画像はまたの機会に公開しますね。
当時は開いた部屋や玄関、カーポートの下などで作業をしてましたが、リフォームが終わると空いた部屋も段々なくなります。
完成した頃には家具のオーダーの仕事も始めていたので、どうしても作業部屋が必要になりました。
その時はオーダーの仕事がたくさんありましたが、全て断って作業小屋の作成に入ったんです。
2011年の1月からスタートし完成したのは7月の暑いときだったのでちょうど半年かかりました。
もちろん作業も日曜や祝日だけなので作業時間を延べで計算したら1日8時間と計算すると大体30日、約1ヶ月程度でした。
小屋の大きさは8畳2間なんですが、一般的に建物は尺で計算するので12尺×12尺で8畳。
それを2間続けるのですが、12尺だと約3.6mになります。
材は一般的には4mで流通しているので木口割れなどを考慮して3.6mまで切ることになりますが、これって建てやすくしてるだけです。
なので私は4mカツカツで作ることにしたので実際には4m×4mを2間作ったので4×8mの小屋ということになります。
(実際にはつなぎ部分があるので10数センチは短くなったと思います)
図面は手書きで超適当でしたよ。
どこかにあるはずなんですが、また出てきたら記載しますね。
基本的に4寸角(120mm)で構造材を作ります。
ただこれぐらいの小屋でしたら3.5寸角(105mm)でも充分強度は出ますが、120mmにした理由は割付が良いからなんです。
ホゾを30mm幅にすると残りが90mm÷2で45mmになるからなんですね。
後半分に欠いて繋ぐときも60mmで半分になります。
まあ105ミリの場合は計算しやすいように100mmまで落としても良いのですが。
材料は土台と一部柱は桧。
利点は腐りにくく強度もある。
柱、梁、桁、間柱、筋交いは杉です。
利点は桧より軽く加工も用意、かつ腐りにくい。
すべて欠点材で枝虫や割れや腐りの出ている材を使ったのでかなり安く用意できました。
筋交い間柱は45×120で一般建築より数は減らしましたが、少ないと内装で作業がし辛いことがわかりました。
材はすべて長さのカット、ホゾやホゾ穴、繋ぎの加工など先に済ませておきます。
桁は横に少し出すので5m材を使いました。
そのまま折半(大きな波の屋根材)が乗るので斜めにカンナで削っておく。
この時の作業風景は一切撮影してません(涙)
作業するにあたりまずは建てる場所を決めなければいけませんが、私の場合は自宅の横に空いたスペースが有ったので敷地ギリギリから60cmほど開けて建てることにしました。
草は生い茂っていたので刈り取り、小さな柿の木なのはチェーンソーで伐採しました。
90度の出る大きな差し金のような物を作り大体の場所を把握します。
高低差も多少ありましたが、まずは杭3本を1セットにして外周の隅と長手の中心に打ちます。
その杭に水平を出して板を打っていきます。
作業中にずっとこの鳥が遊びにきてました。
この水平の板に縦横の束石を置く場所に水糸を引っ貼って行きます。
水糸から「何cm下がり」を決め、そこに束石の天場がくるように、固めた地面に生コンを流し、水平を取りながら束石を置いていきます。
4隅はブロックを使い土台を固定するボルトを入れます。
土台は長さをカットし繋ぎの加工をして配置しボルトで固定します。
土台にはクレオソート(防腐剤)等を塗ったほうがシロアリの防止になります。
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土台を置いたら柱を建てていきます。
斜めの材は柱がまっすぐ直立するように90度で「仮筋交い」を打っておきます。
柱のホゾはこんな感じ
柱には仮筋という筋交いをまっすぐに建つように打って固定します。
梁・桁は入れ上から叩き込みます。
写真は父親ですが当時はまだまだ若かったので手伝ってくれました。
2011年なので66歳ぐらいです。
ここまで来ると組み立てるだけなのでサクサク進みます。
柱と梁の接合には強度が出るようにホゾ加工と斜めにカットして乗るようにします。
柱のピッチは2m。
間柱はケチって柱と柱の中心に1本にしましたが、断熱材の内装の作業効率的にも3本あったほうが良いです。
梁桁まで済んだら間柱筋交いを入れていきます。
火打も入れて強度をアップ。
このときは120mm角を60mmに割ってボルトで固定します。
筋交いは現場合わせの方が簡単なので柱を欠いたりするのは建ててからのほうが良いですね。
組み上がったら折半を乗せます。
桁に折半用の金具を打ち付けますが、ピッチが同じになるように左右の金具の位置とズレないようにします。
作業する場所を確保するため足場板を数枚置いて作業します。
折半は5mのものを購入し、値段は10万円ぐらいだったと思います。
隣町の板金屋さんに頼んだので追加料金5,000円で配達してくれました。
このときは一人で作業だったので下で1枚づつ立てかけて、上に登って引き上げるという作業を繰り返しましたが、冬だったので風が強くトタンが煽られて何回も飛ばされそうになりました。
折半用の金具に折半をのせ上から鉄パイプなどで叩くと折半に金具が突き抜けるのでその突起(ネジ山付き)にボルトを入れて締めていきます。
これを繰り返し打っていきます。
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画像では透湿シートですが、裏側にはタイベックが貼ってあります。
タイベックのほうが耐水にもなるので屋根までできたらすぐに貼ったほうが良いですね。
雨風は普通にしのげます。
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タイベックはタッカーで打ち胴縁で固定します。
サッシを入れていきますが、窓の場合は窓台など入れサッシをはめ込みます。
外壁を打ちながらの方がやりやすいと思いますがサッシの形状によって変わります。
「吐き出し」はフローリングが先なので全面だけは最後に壁を作ったかもしれません。
壁板は13ミリの杉の赤味の加工板です。
雨で濡れても腐ることはありません。
サッシと勝手口は知り合いの近所の解体屋さんからいただきました。
豊川市では有名な「中村工業」の社長さんに頂いたのですが、赤いハイネックがトレードマークで、私の中では「赤い彗星」です。
フローリングは下に根太を30cmピッチで打ちましたが、その下の大引きの数をこれまたケチったため、若干床がフカフカします。
大引きは最低でも90cmピッチですね。
ここは反省点です。
フローリングは杉の40ミリの本実加工の板です。
この板は木表が虫食いのボコボコなんですが木裏がキレイなので反対に向けて貼りました。
杉なのでササクレが出る可能性がありますが、作業部屋なので問題なしです。
こういったB品は製材しても胴縁が2本ぐらいしか取れません。
手間賃の方が高く付いてしまうような材なので、こういった材を狙って安く購入してきます。
壁には100ミリの断熱材を貼り付けます。
間柱が少ないので結局小さな材を入れたりして手間がかかりました。
天井にも、外壁同様杉の加工板を打ち、断熱材を敷き詰めます。
上を向いての作業でかなり首が痛かったです。
天井の加工板は両隅で持たないとはめ込むのに大変なので親父に手伝ってもらいました。
折半は太陽光で直に熱せられるので断熱材がないと相当厚いです。
このとき既に季節も暑かったので天井を造ったときかなり涼しくなりました。
壁も外壁同様板を買ってきて、高さは2mで張り、残りはアクセントでクロスを張りました。
安物のテーブルソーがありますが、あまりおすすめはできません。
内装の角などで加工板の幅を落とさないといけないので使いました。
カットはスライド丸ノコです。
壁の1面だけは撮影ブースにしようとしましたが、何作品か撮影して結局今では資材置き場になってます。
配線はすべて自分で這わせ、シーリングライトが2コ、壁沿いに蛍光灯を2コ配置しました。
当時は作業中にネットラジオを聞きたかったのでLANケーブルも入れスピーカーも設置しましたが今では使ってません。
配電盤も作ってブレーカーを取り付け、元からブレーカーまで電気工事屋に依頼。
大型の電動工具2台同時併用でもブレーカーが飛ばないように設定。
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あとは収納の棚や、作業台などを作って配置します。
作業は結局馬が使いやすいですけどね。
工具を置くのに棚も設置。
1段の高さを低くして多く置けるようにしたほうが良いですね。
コーススレッドがギリギリ入るように作りました。
大まかではありますが、こんな工程で完成しました。
完成時には完成披露パーティーを町内の消防団仲間を集め宴会を開きました。
左側の黒いシャツが私です。
ちなみに手前の寝転んでる白シャツ短パンは「ド素人がスニーカーラックを作る」の後輩です。
このときは楽しかったな~
写真を観ると結構若い!
そしてホルモンを焼くという暴挙。
でもクロスやカーテンなどがないので匂いはそれほど残りませんでした。
さすが木はすごいですね。
現在では軒をつけ外でも作業できるようにしていますので作業小屋があると後からどんどん拡張できます。
全然片付いていませんが、そのうちやりたいと思います(汗)
中には薪ストーブもあるのでシートで仕切って真冬のバーベキューをやったりします。
軒は簡単に作れるので必要であれば取り付けをおすすめします。
構造はほとんど同じです。
敷地がある方はぜひ真似してみてくださいね。
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