棚の作り方基本スキル!コーナーの仕上げや電動ドリルについて【DIY個別教室】キッチン棚を作る⑤

目安時間:約 8分
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キッチン用の棚を作る5 完成した画像を解説.mp4_000001167どうもカミヤ木工のカミヤです。

 

木工をDIYするときに最も多い家具の一つが棚です。

棚はそこから色々な形へ発展していくのですべての基本になってきます。

 

この記事では動画を含め、会員さんが棚を作れるようになる様子を掲載いたしました。

 

今回は有料の企画【DIY個別教室】の「キッチン用の棚を作る」という動画の5回目になります。

 

「キッチン用の棚」は少し大きいのでまずは練習として小さめの棚を作ってもらいました。

 

前回まではAさんから送っていただいたカットサンダーの動画を拝見しながら注意点などを解説しました。

今回はその後、組み立てから完成までの動画や画像を送ってくれたので解説していきます。

 

●棚を作った動画や画像を解説

まずは動画をごらんください

■天板の面取り

キッチン用の棚を作る5 完成した画像を解説.mp4_000021488棚の作成で使った材は杉です。

杉は柔らかく夏目はかなり空気層が多いので、木口をトリマーで削ると「ボソボソ」と抜けたような状態になります。

 

削る順番は短辺を先にやっておいてから小端や木口を削ってください。

キッチン用の棚を作る5 完成した画像を解説.mp4_000063997_090918_041113_AM

 

 

このボソボソした部分を削ろうとするとかなりの量を削らないといけないので注意してください。

使うサンダーの粗さは木口ならまず#100ぐらいから始めて、#180→#240程度で進めてください。

キッチン用の棚を作る5 完成した画像を解説.mp4_000098198_090918_040757_AM

 

 

 

#100でも傷が取れなければ#80まで落としますが、板目の表面を#80で削ってしまうと粗過ぎなので当たらないように注意してくださいね。

 

 

小端の面取りはトリマーの切れや逆目がなければ#240でOKです。

コーナー3方がキレイに収まるようにしましょう。

 

トリマーのビットはRが5ミリ程度がおすすめですが、好みによって使い分けてくださいね。

 

◆面取りやサンダーの対策動画

SnapShot(23)

面取り後のサンダーがけがうまくできないと仕上がりにも影響します。

 

こちらの動画でコーナーや面取りがキレイにできる方法を紹介するので真似してみてくださいね。

 

 

■天板に埋木用のダボ穴

ダボ用の穴はつなぎ目には穴を開けず両端(20ミリ程度)から4ヶ所ほど開けてください。

なるべく端にしないと反りが出ます。

キッチン用の棚を作る5 完成した画像を解説.mp4_000156523

 

 

ドリルで穴を開けるときはスピードを上げてドリルモードを使用してください。

クラッチモードにはあまり頼らずスロットルの開度を肌で感じて調整できるようになるとよいです。

キッチン用の棚を作る5 完成した画像を解説.mp4_000218886

 

クラッチを入れてしまうと途中で止まってしまいます。

キッチン用の棚を作る5 完成した画像を解説.mp4_000177311

 

深さは板厚にもよりますが、10ミリ程度は開けてください。

キッチン用の棚を作る5 完成した画像を解説.mp4_000168135_090918_041553_AM

 

ドリルで穴を開けるときは左右前後からしっかり見てまっすぐ開けましょう。

 

 

側面の板も同様反り防止の為レールの桟木は端から打つようにしましょう。

キッチン用の棚を作る5 完成した画像を解説.mp4_000331131_090918_042110_AM

 

底板も同様反らないように板の端にビス止めしましょう。

キッチン用の棚を作る5 完成した画像を解説.mp4_000394862_090918_042200_AM

 

背面をしっかり合わせてから固定します。

キッチン用の棚を作る5 完成した画像を解説.mp4_000404104

 

 

■天板をビス止め

 

 

ここでの注意点は「しっかり下穴を開けること」。

動画では側板に下穴が届いていません。

キッチン用の棚を作る5 完成した画像を解説.mp4_000342142

 

 

と、この解説をしているときに気付いたのですが、ジョイントカッターの痕が見えるので長さを切るときにビスケットが出ないように注意しましょう。

 

◆電動ドリルの使い方とビス止めの手順の動画

電動ドリルの使い方やビス止めの注意点などはこちらの動画をご覧ください。

埋木についてはあとで別動画にて解説します。

 

◆埋木の手順

 

・10ミリの径のビットで深さ10ミリ程度の穴を開ける

・下穴用のキリで下穴を開ける

・コーススレッド(ビス)で固定する

・埋木をする

 

基本的にはこの手順になります。

 

さて今回Aさんの動画ではダボ用ドリルで穴を開けましたが、いつも私が使っているものなのでおすすめしていました。

が、最近はもっと切れの良い「竹用」のビットがよく切れたのでこちらも使ってみてくださいね。

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ドリルはクラッチが付いているのですが、木工では使うことも少ないので基本的にはドリルモードでOKです。

それとビス止めは不向きなので必ずインパクトで締めてくださいね。

 

最悪ビットの先が外れてネジ頭やビットの先端が割れる原因になります。

 

ただ下穴を開けるときや、テンションを掛けたくないときは電動ドリルがよいですね。

 

私は普段電動インパクト2個と、電動ドリルを1個合計3個使用しています。

キッチン棚⑤b.mp4_000387655

 

 

メイン機のインパクトは高性能のもの、サブのインパクトはそこそこ頭が小さくて安価なボディのみで、この2本で加工用のビットやプラスドライバーのビットを使っています。

 

3個めは電動ドリルでボディのみ13,000円のものに主にテーパー状の錐(3ミリ程度)を付け使用しています。

インパクトであればビットの差し替えも簡単ですが、頻繁に行うと時間のロスやビットを探すロスなどが出てきますのでできれば2台あると良いですね。

 

ドリルのビットを脱着するときは左手で締め付けのリングを持って回転させることにより、力強く締めたり緩めたりすることができますよ。

キッチン棚⑤b.mp4_000463030

 

 

ビス止め時にズレた場合のリカバリーの方法も紹介します。

キッチン棚⑤b.mp4_000636237

 

ズレた場合は一度ビスを外してドリルで何回も開け直し、もう一度ビス止めしてください。

キッチン棚⑤b.mp4_000656591

 

埋木を自分で作るときはこちらを使うと作れます。

 

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■埋木で丸棒を切る

丸棒を入れアサリのない鋸でカットしていきますが、隙間には十分注意してください。

キッチン用の棚を作る5 完成した画像を解説.mp4_000457625

 

反対側からも斜めに入っているのでまっすぐ当たるように寝かして反らせながら切るとよいです。

キッチン用の棚を作る5 完成した画像を解説.mp4_000478913

 

まっすぐ反らせて切っていれば多少の傷がついてもサンダーで取ることができますよ。

 

●完成

とりあえずひと通りの手順は終了し、完成いたしました。

DSC_6906

 

最後に天板をしっかりとサンディングすると見栄えも良くなりそうですね。

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手に当たりそうな場所の面を取るといいですね。

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ここまでできれば大したものです!

 

●最後に

細かい部分ですが、こういったところを注意してしっかり時間を掛けて仕上げることで1ランクも2ランクの見栄えが良くなります。

 

Aさんには是非次回作る本番の「キッチンの棚」で応用していただきたいと思います。

 

 

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「木こり・製材・家具職人」木材を1から知り尽くしたカミヤが20年以上培ったDIY木工スキルのすべてを大公開!

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