どうも【DIY家具教室】カミヤ先生です。
以前「ランドセルラックを作る」という企画で主婦のNさんという方に挑戦してもらったことがあります。
その後Nさんが
「収納ボックスを5つ作って小上がりの掘りごたつにしたい!」
と言ってきました。
このNさん、はじめは「キッチンの棚を作りたい」というご要望でレベルアップのために「ランドセルラック」を作りました。
しかしなぜか全く形の違う「収納ボックスで掘りごたつ」を作りたくなったそうなんです。
まあDIYだから自由で構いません。
なので急遽私も指導を引き受けることにしました。
ちょっと長いですが動画とブログで紹介しますね。
参考記事はこちら
ランドセルラックをDIY!作り方や設計図を教えます!【DIY個別教室】
もくじ
はじめにNさんに頂いた図面でざっくりとした情報はわかりましたのでその図面を数回のメールで添削していきます。
で最終的に決まったのがこんな感じです。
間取りも書いていただいて見える方向も確認します。
赤い矢印が見える場所です。
これはなるべくキレイな板を見える方に持ってくるためです。
高さは400ミリ程度になります。
そして箱の大きさが奥行き700ミリと600ミリの2種類。
幅も900ミリでそれを2個ずつとかなり大きいです。
材料の指定は特にないので今回も軽さと加工のしやすさから「杉」をチョイスします。
これ、Nさん作れるかな~。
勢いで作ることになりましたが主婦のNさんにここまで作れるかちょっと心配ではありました。
Nさんは以前「ランドセルラック」を作ってもらいましたが、カットや巾接ぎは私がやったものを送りました。
「ランドセルラック」は組み立て、仕上げをしていただいた感じです。
参考記事はこちら
ランドセルラックをDIY!作り方や設計図を教えます!【DIY個別教室】
なので組み立てはできるが加工は出来ないといったところでまだまだ初心者レベルです。
持っている電動工具自体はインパクトとサンダーぐらいです。
しかし面取りにはトリマーが必要なのでNさんには以前にも紹介した高儀EARTH MANのトリマーを使用してもらいます。
この高儀アースマンのトリマーは安いですがめっちゃ使えます。
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高儀EARTH MANのトリマー記事はこちら
トリマー(工具)は価格が安いの大丈夫?4,390円高儀TR-100と13,000円リョービTRE-40を比較!
ただしビットは切れの良いものを使って欲しいのでこちらのボーズ面とストレートビットを購入していただきました。
カミヤがいつも使っているオススメはBTMTです。
ということでまずは真ん中に置く奥行き300mm×幅800mmの箱から作ってもらって、行けそうなら大きい箱を作ってもらおうかと思います。
今回作る収納ボックスの要所はいくつかあります。
・板の接ぎ合わせ
・箱の組み立て
・底板
・面取り
・丁番の取り付け
・サポートヒンジ
・マグネットキャッチ
・ダンパー
これだけの工程があるので初心者さんにはちょっと難しいかもしれませんが、Nさんにはひとつずつ解説動画を作ったのでできると思います。
材料は私が用意し、カットして発送しました。
ただし天板の取手部分のトリマー加工はちょっと難しいので私がやりました。
ちなみに私がNさんのために作った収納ボックス(小)はこちらです
今回はトリマーでの接ぎ合わせを自分でやってもらうのは結構たいへんなので、私が板を用意しビスケット加工をして長さをカットしてから材料を発送しました。
本当は接ぎ合わせてから現場でカットしてもらいたかったのですが、まずは丸ノコは使わない方向(次回は使います)で行きます。
接ぎ合わせにはボンドとハタガネが必要ですが、ハタガネに付いては以前動画を公開しましたが、Nさんのへの質問解答動画だったんです。
乾いたらサンダーで仕上げます。
ハタガネはなるべく外側にしたほうが目違いも防ぎやすいです。
ビスケット加工をしても多少の目違いは出るので直しながら締め込んでください。
長さにズレが出たら金槌で叩いて修正します。
接ぎ合わせた板を組み立てていきますが個別に動画を配信しています。
ビスで固定し埋木を施しますがあまり締めすぎると画像のように小口が潰れますので注意してください。
板の収縮でズレが出ましたがズレは底面に持って来たり、丸ノコで修正します。
合わせた面はズレもないのでうまくいっていると思います。
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底板はベニヤが簡単なので、ホームセンターで用意してもらいました。
溝などは掘らずに初心者さんでも簡単に底板を作れる方法を詳しく個別に配信しましたがととても上手にやってくれました。
今回はベニヤを使いましたが、無垢板でも構いません。
ただし幅が広くなると高くなるので安く抑えるにはベニヤが良いと思います。
あとは加工板なんかも良いですね。
面取りはどの面を出すかによって変わってくるので間違えないようにしましょう。
練習としてNさんには天板の反り止めにトリマーで面取りをしてもらいました。
最初はちょっとガタつきましたが段々良くなってきましたね。
最後は手鉋やサンダーでならせばキレイになります。
幅の狭い部分の面取りはちょっと難しいですがその方法なども細かく個別に配信しました。
収納ボックスの一番難しい点は丁番になります。
動画は3パターンの取り付け方法を用意し個別に配信。
取り付け方法はいくつかありますが、Nさんには最も簡単な方法で取り付けてもらいました。
他には丁番の枠を掘る方法や板の部分を中に入れる方法を解説しました。
これだけ大きな箱を作るとなると蓋の重みも相当になってきます。
丁番だけではちょっと重くなりすぎるのでサポートヒンジと呼ばれるヒンジを取り付けました。
ヒンジは何個か買って試しましたが値段や取り付けやすさを重視し、もっとも使いやすいロータリーステーをチョイス。
この取り付け方法も動画で個別に配信。
ロータリーステーは強度もありますが長さなどは箱の大きさで変わってくるので、取り付け場所やサイズは詳しく解説し個別に配信しました。
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重い蓋にはそれほど必要ないかもしれませんが、あまり簡単に空いてしまってもいけません。
それに今後家具を作るときも必要なスキルになります。
Nさんには個別に詳しく配信。
ダンパーも蓋が重いことが原因で指を挟んだりします。
こちらも3パターン用意し、つけやすそうなものをチョイスしました。
ダンパーの取り付けも個別に配信。
さすがにほとんどの作業が初めてなので細かく見ると粗はありますが、逆にいうとここまでできれば上出来だと思います。
ここからは繰り返し練習していけばうまくなっていくでしょう。
ただし課題もありました。
板の収縮です。
今回も収縮には最新の注意を払い、1年以上乾燥させた杉材を使ったのですがどうしても赤味と白太の収縮率も違います。
これは地域によっても違ってくるので送った先で縮んだり反ったりすることもあります。
私が作る場合はある程度修正しながら作ることができるのですが、やはりこういった対処は丸ノコが使えないと修正は難しいですね。
例えばこちらの画像ですが、1~2ミリほどのズレが出ています。
ここも本来であれば上端を合わせるのが良いです。
底面は見えにくいし、あとで長い面を丸ノコで切ることも可能です。
丸ノコが使えれば薄い板を作って貼って埋めることも出来ますね。
板の収縮は私に取っては普通のことで当たり前なのですが、初心者さんにはこういった点がネックになるのかもしれませんね。
まあ木は生きているということなので、うまく付き合っていきましょう。
板の接ぎ合わせは広い材を安く作ることが出来ますが、乾燥具合も重要なので私は杉生のバイオ乾燥材をオススメします。
貼り手間もなく反りや縮が少ないです。
ちょっと長くなってきましたが、ここまで作れれば大きな収納ボックスも作れるでしょう。
何よりもNさん本人がやる気になっています。
ここからは板の接ぎ合わせの数も多くなってくるので収縮の差はどこかで必ず出てきます。
なので今度はNさんに丸ノコを使ってもらおうと思います。
それでは次回をお楽しみに。
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