DIY　家具　教室

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会員さんから4モードのインパクトドライバーについての質問が多いので私なりの見解を話してみます。

●マキタ4モードインパクトTP141Dが万能だけどおすすめできない理由

まずは動画をご覧ください

●今回動画で使用した工具・アイテム

◆マキタ4モードTP141D　本体のみ



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◆マキタインパクトドライバーTD172（動画は171だが現行の172がおすすめ）



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●4モードがおすすめできない理由

マキタには4モードと呼ばれる4つの機能をまとめた4モードインパクトドライバーTP141Dがあります。
一見すると機能も多く万能ですよね。
会員さんから「4モードのインパクトドライバーは使えますか？」という質問をいただきますが正直私は「おすすめできない」と答えています。


理由はいくつかあるので回答していきます。

■おすすめできない理由１

まずはインパクトにしてはボディが大きいこと。

 

ギアも多いので重量も重くなるのはデメリットですね。
TD171と比べても重量差も300gあるので疲労も変わってきます。

 

 

■おすすめできない理由2

次はドリルドライバーやインパクトドライバーよりも高額という点。
TP141Dは本体だけでも20,000円程度します。

 

そりゃ機能も多いしパーツも多いので当然ですよね。
でもインパクトドライバーなら上位モデルでも16,000円程度、ドリルドライバーでも13,000円程度で買えてしまいます。

 

単品で考えるとちょっと割高感があります。

 

 

■おすすめできない理由3

最後に壊れやすいという特徴もあります。
思うに振動ドリル機能が入ったがために過酷な使い方もするし、ギアも多くなります。
作りが複雑でプロ用みたいに振動ドリルで使えばそりゃ壊れやすくなりますよね。

 

だったらE-Value振動ドリルなどが6,000円程度で性能も高いので別で買ったほうが安上がりでパワーもあります。
垂直ドリルスタンドにつけたり角のみをつけたりできるので1つ持っておくと良いです。


 

●こんな人におすすめ

ではこのTP141Dがどんな人におすすめか？というと。
「たまにDIYでちょこちょこ使うけど、もしかしたらコンクリに開けることもあるかも」ぐらいの人ですね。
要するに的が小さい。

ただし万能であることは間違いがないので今回の作業で使えると思ったらチョイスしてみてください。

 

●スペック

 

スペックを見てみると、最大回転数は毎分2700回転ぐらいなのでそれほど速くありません。
今のインパクトは3600回転ぐらいですからね。
回転も遅いとなるとやはりメリットも減りますね。

●実際に使ってみた

機能的にはどうなのか、実際に下穴、ビス止め、30mmの穴あけ、コンクリートに穴を開けていきます。
4モードあるのでそれぞれのモードで得意な作業をしながら見ていきましょう。
まずはドリルモードで下穴を開けてみますがドリルは回転のみです。



 

芯ブレもなく一般的なドリルは速くても毎分1500回転ぐらいなので2700回転は速くてサクサク下穴が開きます。



 

インパクトではテンションがかかればショックが働くこともありますが、ドリルであればそれもありません。
六角軸しかつかめないのはデメリットではありますが下穴に関してはメリットも大きいですね。
ではそのままドリルモードでビス止めしますが、これは普通のドリルドライバーと同じで打つことはできますが、カムアウトもしやすいです。

 

今度はネジ締めモードを使います。
ネジ締めモードはドリルドライバーでいうクラッチと同じですね。

 

一定のテンションで回転が止まりますがボタンを押して9段階とPモードがあります。

 

ただし止まることは同じですがドリルドライバーのようにカリカリ言うわけではなく電気的に止めている感じです。

 

Pモードに関してはテクス用なので鉄板の下地にビスを打つようなときに使うので木工では不必要ですね。

 

今度はインパクトモードでビス止めをしてみます。

 

インパクトは打撃+回転です。

 

速さは3段階でボタンで調節できます。
TP141Dにはヘッド部分に2段階のスピード調整があるのですがインパクトモードでは2に固定されています。

 

回転数はやや速めに感じるので普通に使う分には真ん中の中速ぐらいが良いかもしれません。

 

至って普通のインパクトですね。
打撃音ややや大きめかなと。

 

ただ全体的にボディが重くTD171と比べると300gほど重くなります。

 

こうなると疲れも変わってきますね。
TD171を使ってみるとバランスの良さがわかります。
今度はは30mmの穴を開けてみます。
インパクトの強では「9秒12」

 

ドリルモード低速は「7秒04」

 

TD171では「4秒16」なので速さは歴然ですね。

 

ただドリルモードでの7秒は中々すごいです。
これはインパクトのショックが掛からない状態なのでこういった結果になったのだと思います。

コンクリートに穴を開けてみましたが音も大きく振動もありますが、いまいちスピードに欠けます。

 

刃の質や条件も色々あると思いますが、コンクリートに関しては6mm程度なら開けることができるといったぐらいに思っておいたほうが良いです。

 

モーターもめちゃくちゃ熱くなるのであまり多用しないほうが良いでしょう。



 

 

●最後に

やはり使ってみた感想はあまりおすすめできないですね。
どっちつかずでいわゆる中途半端。

 

強いて言うならドリルモードが速く、ショックの掛からないインパクトと言う感じ。
ただ六角軸のみしか付かないので限定的ではあると思います。
振動ドリルが必要なら別で買ったほうが良いですね。

 

レビューを見ても故障が多いらしいので振動ドリルとしてはあまり使わないほうが良いでしょう。

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