3月も後半に入りランドセルラックをDIYで作りたいという人も多いのではないでしょうか?
どうもカミヤ木工のカミヤです。
私は「DIYメール講座」を開いていますが、アンケートなどでもランドセルラックを作りたいという方が多いです。
この前もメールで「ランドセルラックの作り方を教えてください」という方からメールが届きました。
内容が面白そうだったので【DIY個別教室】として新しい生徒さんをサポートしようと思います。
今回はランドセルラックを作った女性Nさんの記事を書きますが、感想文などもいただきましたので最後に紹介しますので見てくださいね。
もちろん動画でも紹介しますよ。
もくじ
まずは動画をご覧ください。【1回目】
私は有料で個別教室のサービスも行っているのですが、このDIY個別教室ではじめにサポートしたのは「主婦がテレビ台を作る」という企画で女性の方でした。
そのためか最近では女性の方からのお問い合わせが本当に増えました。
そこでお問い合わせを頂いたのがNさんなんですが、このNさん初めは「扉付きのキッチン収納棚」を作りたいと言っていました。
少しメールでヒヤリングしたところ、道具も経験もまだ少し足りないと感じたので、「他に作りたいものを教えてください」と問いかけると比較的簡単そうな「ランドセルラック」があがりました。
「ランドセルラック」は経験値アップのためには最適と思ったのでまずは手書きで図面を書いてもらい進めてみることにしました。
で初めにきた図面がこちら
幅も広く背板もあり、強度の問題でもわからないという状態でした。
背板があると強度は増しますが、収めるのが難しく、欠いたりしなければいけないのでトリマーなどが必要になります。
かと言って裏からベニヤを打つだけだとどうしても素人臭くなり横から見てもあまりかっこよくありません。
持っている工具を聞いたところまだ「電動ドリル」しか持っていないということで、もう少し簡単に作れるようにメールでアドバイスをしてみました。
そのアドバイスで送られてきた図面がこちら
アドバイスしたのは、背板は難しいのでストッパーとしてランドセルが後ろに落ちないよう棚の後ろから材を打つというもの。
これなら材も簡単でカットさえしっかりできていれば作るのも簡単なので女性でも作れそうですね。
しかも木取り図まで書いてくれたので、イメージもつかみやすくなってきました。
材料は近くのホームセンターでパイン材の集成材があるのでそちらを用意するとの事。
しかしここで木取り図を見ると、向きがいけません。
確かに歩留まりは良い(材料に粗つがないように取る事)のですが、これだと木の繊維の向きが反対になるため注意をしたほうが良いです。
特に幅が狭くなれば簡単に割れてしまいますので注意が必要です。
ホームセンターに売っているパイン材の集成材で計算してみると値段が大体6,000円程度でした。
せっかく有料のサポートを受けていただいているので同価格ぐらいで私が杉の無垢板で材を揃えることにしました。
こういったところでサポートの良さが出ますね。
ジャストカットとR加工と全体にサンダー仕上げをしたので、あとは組み立てと面取り、ビス穴埋めができれば作ることができます。
Sponsord Link
まずは動画をご覧ください【2回目】
◆CAD
作り方の注意点をいくつか紹介します。
面取りや表面のサンダー仕上げはあらかじめやっておいてください。
オービタルサンダーで#240程度で仕上げてください。
まずは「木表を化粧面に出す」事を心がけましょう。
両サイドが見えるのであれば外側に木表を出せば良いです。
逆に外側に他の棚がきて、見えなくなる場合は内側に木表を向けましょう。
まずは棚板の化粧面(正面)に節などがないキレイな面を出しましょう。
ストッパーとなる背板は先に化粧面ではない方に取り付けたほうが良いです。
ストッパーも木表が中を向くようにしましょう。
取り付けの際には両サイドがズレないようハタガネやクランプで固定し、下穴を開けビスで固定するが最も簡単です。
使うビスはストッパー材が20mmなので2.5倍~3倍程度のビス、51mm~65mm程度のビスを使ってください。
下段の棚はキャスターを取り付ける場合は、棚板に背面のストッパーを付けてから取り付けたほうが良いと思います。
側板と棚板の組み立ては高さを合わせるのが結構難しいです。
側板に棚の下場になる位置で差し金で線を引き、側板の内側に掛けとなる材を仮止めします。
下段は見えないのでビスで固定すれば良いですが、上段はビス穴が見えるかも知れないので小さなハタガネやクランプで固定します。
側板をひっくり返し、棚板をビスで固定する場所に先にビス隠し用の穴を開けておきます。
仮付けした掛けをガイドにして棚をビス止めし、背板のストッパー部分にもビス止めします。
組み立ての工程は以上になります。
Sponsord Link
さて、この動画を見てNさんはどこまで作れるようになったのでしょうか?
まずは動画をご覧ください【3回目】
全体的に上手く作れたと思います。
初めてにしてはとても良く作れたのではないでしょうか?
埋め木もしっかりできているし、ビス打ちのリカバリーもできています。
木表・木裏も意識してできているので、今後はもっと早くキレイに作れるはずです。
これからもっとスキルをあげていく課題としては
・面をしっかり取る
トリマーが使えるとなお良いですね。
5ミリぐらいRを付けても良いと思いす。
・サンダーで仕上げる
作業場の問題もあると思いますが、オービタルサンダーにポリネットシート#240ぐらいを付けて仕上げられるともっと良くなりますね。
ビス穴の埋木部分もならすようにすると目立たなくなります。
この2点をできるようにがんばりましょう。
・SK11 ハンディカッター
Amazon
新品価格 |
楽天
価格:953円 |
カッターの刃がついているだけなので深く削ると食い込むので注意が必要です。
最終的にはサンダーで仕上げたほうが良いですね。
関連動画・記事
動画内では下穴をまっすぐ開けることができなかったためにビスが棚板から突き出てしまいました。
こちらの動画が参考になります。
↓
また棚板に背板のストッパーを取り付けるときに生じたスキマはこちらの記事を参考にしてください。
↓
コーススレッド木ねじ(ビス)の種類長さの選び方と下穴の径は?全ねじ半ねじの違いはなに?
カミヤ先生にサポートしていただいたランドセルラックがやっと完成しました。
最初、引き戸の収納を作りたいと相談したところ、
「もうすぐ販売予定のテレビボードの動画が参考になると思う。
ただ、その前に今まで作った作品を送ってほしい。」
と言われました。今までイチから作ることは無かったのですが、たまたま最近こども用の机を
作ったので写真を送ったところ、
「動画は買わない方が良い。その前に簡単なものをいくつか作った方が良い」とのこと。ご自分が販売している動画を「買わない方が良い」なんて、変わった人だ
と思うと同時に、信頼できそうな人だなと感じました。
色々考え、こどものランドセルラックを作ることにしました。
図面を何度か見ていただき、アドバイスをいただきつつ、大体の図面が決まったら、
木材の調達や、簡単な動画までご用意いただきました。
送っていただいた材には、木表、木裏、正面、背面の印までつけていただき、
とても助かりました。そしてカミヤ先生の親切なお人柄を感じました。
(もしかすると、奥様だったのでしょうか?)
また、作っていただいた動画は、「ここはぜったい迷うだろう」というポイントが
分かりやすく、でも簡潔にまとめられていました。
カミヤ先生は、相手の立場に立って考えることが得意なのかもしれませんね。
なかなか時間が作れず3週間かかってしまいましたが、なんとか完成することができました。
子供たちが「あ、お母さん作ってくれたの。助かる!」と言ってくれ、
作って良かったなと幸せな気分になりました。
全てカミヤ先生のおかげです。
今回一通り作ってみて、本当にちょっとしたコツの積み重ねで作品ができあがることを痛感しました。
ただ、そのちょっとしたコツが初心者にとっては難しいものであり、それが動画で確認できたり
困ったときに相談させてもらえるというのは、本当にありがたかったです。
どうもありがとうございました。
―――
最後に、次こそは本棚(扉なし)にチャレンジしたいと考えています。
しばらく子供のサポートで忙しいのですが、ちょっとずつ図面を書きますので
見ていただいてもよろしいでしょうか。
よろしくお願いします。
Nさんは初心者ながら素直に意見を聞き頑張ってくれました。
今後の収納棚をへて、最終的には扉が作れるようになるといいですね。
今回の様にランドセルラックを作りたい人は多いと思います。
そうした悩みが少しでも無くなってくれれば幸いです。
今後はもう少し時間を取って個別にサポートできるような体制にしていきたいと思っています。
もしこの記事を読んだあなたが、もう少しDIYレベルをアップしたいと思っていたらこちらのリンクから「DIYメール講座」に登録してくださいね。
↓↓↓
Sponsord Link
いつもブログを読んでいただいてありがとうございます。
記事があなたのお役にたったらポチっと応援して頂けると励みになります!
↓↓↓クリックをお願いします↓↓↓
DIYが上達する教材はカミヤ先生のマニュアルが最適!
Amazon・楽天・Yahooのセール情報 ポイントアップでお買い物
【2024年】藤原産業の新商品内覧会の様子(前編・後編)
【UG】和風座卓の作り方 はぎ合わせや鬼目ナットや強度のある脚の作り方などコツを解説
マキタ純正超え!エネライフ18V互換バッテリー1850・1855B/HCや薄型1828・1825B/Tなど
SK11のZOID-02~09でガルバ、鉄、アクリル、石膏ボード、サイディングなどを切る
コメントフォーム