DIYにおいて板の接合は必須のスキルだと思います。
もちろんレベルにもよりますが、広い板が自分で作れるのはかなりのメリットになります。
私もたくさんの板の接ぎ合わせをしてきましたが、どうしても板の反りの問題に悩まされてきました。
まあビスで打ってしまえば良いのですが、できれば反って欲しくはありません。
木が反るのは当然ですのでそれが嫌ならベニヤを使えという話になってしましますがそれでは意味がありません。
なので今回は反りにくい巾接ぎの板を作ろうということで柾目の板を使った接ぎ合わせをやってみます。
柾目には色んなメリット・デメリットありますが動画にしましたのでご覧ください。
まずは動画をご覧ください
まずは「柾目ってなに?」ということから話したいと思います。
かなり前の動画になりますが、板目と柾目についてはこちらをご覧ください。
◆参考記事(動画付き)
木表、木裏と板目、柾目の見分け方使い方は?反りの方向に注意!木材の基礎知識1
まずは丸太のどの部分から取るのか?
板目と柾目の画像を見てください。
柾目の前に板目の説明をします。
※画像は2枚接ぎ合わせています
板目とは一般的に見る木の木目ですね。
タケノコのように目が伸びて木の中心を捉えた木目です。
節は基本丸くなっていてます。
板目は細い丸太からでも取れるので流通量も多く安価で手に入るのが特徴です。
柾目とは丸太でいうとこの部分を指していますが、製品にすると真っ直ぐの目になります。
なので大きな丸太からしか取れないので絶対量が少なく価格も高くなります。
太い木の端の部分になりますので節の出方が違い裏表の違いがはっきり出ます。
目の違いは解っていただけましたね。
まずは柾目のデメリットからですが、上記で述べたように柾目は大きな丸太からしか取れないので価格が高くなります。
基本は建具など見える材を取るので節の少ない木を割るので更に高価になります。
まあ節の多い木でも柾目に製材すれば安く作れないことはないですが基本は値が高めで流通量も少ないです。
あと節が出たら流れ節になりやすいこともデメリットでしょう。
横反りも出やすいので更に広い板が取りにくくなります。
デメリット
・高価
・流通量が少ない
・節が出ると流れ節になりやすい
・広い巾が取れない
では柾目のメリットを見ていきましょう。
柾目は丸太が大きいが故に目が詰まっていて反りが出にくいです。
家具を作る以上最大のメリットはここになりますかね。
節がなければ目は通ってキレイです。
空気の層が板の裏表にとおているので調湿高価も高く乾燥も早いです。
節が出たときに横に進んでいることになるので裏を見ると節がなくなったり全然違った目になることがあります。
メリット
・目がおとなしいので反り曲がりに強い
・目がキレイ
・調湿効果が高く乾燥も早い
・裏表で節の出方が違う
とザッと見るとこんな感じですが、動きが少なく反りが出にくいのが最大のメリットになりますね。
今回の動画ではそこまで細かく話していないのでまた解説動画も作りたいと思います。
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では実際に接ぎ合わせの手順を見ていきます。
まずはプレーナーで仕上げた板をボンドで接ぎ合わせます。
実やダボなど加工は一切しません。
これは柾目がおとなしいので問題ないと判断した結果です。
ただボンドを塗ってハタガネやクランプで締めただけですね。
1日乾かし自動カンナに通して見るとつなぎ目が全くわからなくなります。
あとはお好みでサンダーで仕上げ完成なのですが、今回はここから更に1ヶ月放置してどんな動きになるか見ていきましょう。
含水率は16%~18%と一般的な乾燥材の数値です。
1ヶ月後・・・
まずGWの日差しの強い日に3日間程度片面だけ陽に当たるように地面に置いておきます。
その後1ヶ月間部屋の中に立てかけて放置しておきました。
本当は乾燥させるなら仕上げは後にしたほうが良いので注意してくださいね。
で、1ヶ月後見てみると反りは陽にあたった面に少し反っている感じはしますがそれほど大きくありません。
巾を測ってみると合計3ミリ小さくなっていました。
含水率を測ってみると16%~20%程度から8%~12%まで下がっていたのでかなり乾燥しました。
一般的には天然乾燥では15%程度が限界と言われているのでこれは結構すごいことですね。
やはり柾目なので空気がよく通ったということでしょう。
今回は試験的に柾目の板を接ぎ合わせてみましたが、値段が高価ということ以外はかなりメリットが多かったと思います。
なんとか安価に販売できないか今後も探っていきたいと思います。
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こんばんわ
いつもお世話になっていいますDIY初心者です
カミヤ先生の動画での作法を見て日々勉強しているところです
手押しカンナ や 自動カンナの動画ありましたが初心者にはハードル高く
考えた末に電気カンナ購入に至りました(Hikoki の P18DSL)
使用は杉のあら材の表面を削るのを目的としています(まだ使用していません・・・・)
できれば電動カンナのレビューよろしくお願いします
電気カンナはあまりおすすめできません。