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野地板って知ってますか?
野地板は建築材でも安価で購入できるものなんですが、この企画では簡単にすのこでも作っていこうかと思います。
ただ作っても面白くないので野地板の選び方や削り方、仕上げ方、幅の決め方などもしながらすのこを作っていきますね。
●野地板ですのこを作る1 野地板ってなに?選び方を教えます
まずは動画をご覧ください。 以前の木材の基礎知識でも教えましたが最も立米単価が安いのが野地板になります。
これが最大のメリットかもしれませんね。
野地板のサイズは厚みが12ミリ程度で幅は75~150mm程度が一般的です。
野地板は屋根の下地材になるので瓦の下に敷き詰めます。
最近では手間を考えてコンパネで済ます大工さんも多いですがこだわりのある大工さんはヒノキの野地を使います。
私はヒノキが好きなので我が家の野地板は全てヒノキにしました。
理由はコンパネなどでは剥がれる可能性があるからです。
それに体に害もありますからね。
それでは野地板の選び方を解説します。
■選び方の注意点
・他の下材と比べ立米単価が安いか調べる(5~7割り程度)
・反りのないものを選ぶ
・目の詰んだものを選ぶ
・赤みの多い材を選ぶ
・節の小さいものを選ぶ
・厚みのムラのないものを選ぶ
・一部がキレイなら買い
・白太のカビや青に注意
●野地板ですのこを作る2 オービタルで仕上げる
前回はヒノキの野地板を使って選び方を解説しました。
しかし野地板は表面が粗木のままなので削っていこうと思います。
これから2回に渡ってヒノキの野地板をベルトサンダーとオービタルサンダーを使って表面を削っていきます。
まずは動画をご覧ください。 まずはベルトサンダーで削りますが以前紹介したE-Valueのベルトサンダーを使って削っていきたいと思います。
私が普段使っているベルトサンダーはRYOBIのものなのですがとても安定はいいですが値段も
20,000円ほどします。
E-Valueのベルトサンダーはちょっと癖がありますので以前の動画をみて参考にしてみてください。
30分も使っていれば慣れると思います。
◆E-Value ベルトサンダー Amazon 楽天 Yahoo! Yahoo!はこちらをクリック ◆E-Value ベルトサンダー Amazon #120 #180
#240 #400 ■使う長さを決めカットする
ベルトサンダーを掛ける前に使う長さを決めます。
今回は大きな節があったので750mmにしますが両側50mmほど、合計100mmほど長くしてカットします。
ギリギリの長さで先に切ってしまうと削りすぎてしまったりすることがあるのであとで切ったほうが良いです。
カットにはベニヤガイドを使いますが作り方はこちらを確認しておいてくださいね。
■野地板を馬の上に設置する
削る前に少し用意をします。
野地は薄いので馬を1個使い画像のように設置します。
このとき木裏が上に向くように置きます。
コレは板が木表側に反っているからです。
そのままだと動いてしまうのでビスで馬ごと固定します。
端は割れやすいので下穴を開けてくださいね。
ネジはツラより深くしないとベルトサンダーで削ってしまうので注意してください。
■野地板を削る
それでは削りますがコードは邪魔になるので肩に掛けておくとやりやすいです。
野地板はたいてい粗木なのではじめは#80でOKです。
動画では#120ではじめましたが帯鋸の跡があるとやはり#120ではちょっと削りが少ないですね。
なので#80からスタートしますが基本は引っ張って手前に戻すときに削ってください。
これを20往復ぐらいすると大体キレイになります。
馬を使う利点は脚で踏めることろにありますので安定の悪いときは踏みながら削ってくださいね。
木裏は見せないので#80で仕上げで終わります。
今度はひっくり返して木表を出しビスで固定します。
木表も#80で削ります。
今度も20往復程度したところで大体帯鋸のあとはキレイになりました。
ベルトを#120に交換しますが交換する前にベルトクリーナーで目詰まりを取っておきます。
定期的に行ってください。
SK11 ベルトクリーナー Amazon 今度は#120でもう一度仕上げて完了です。
粗木と思うとかなり良くなりましたね。
実際はこのあとオービタルサンダーの#240程度で仕上げになりますが次回の動画ではオービタルサンダーを使って粗木から仕上げていきます。
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●野地板ですのこ3
今度はオービタルサンダーで削っていきますが前回のようにベルトサンダーを持っていない人はオービタルサンダーで削ってくださいね。
オービタルサンダーはベルトサンダーより削る能力が弱くなるので時間がかかるし削れない場面も出てくるので注意してください。
3回目の動画をご覧ください。■おすすめのペーパーはポリネット両面ヤスリ
オービタルサンダーは何でも良いですがペーパーに気をつけてください。
私が推奨するのはポリネットシートと呼ばれるメッシュ状になったペーパーです。
今回使うのはSK11のポリネット両面ヤスリです。
◆SK11 ポリネット両面ヤスリ Amazon #60 #120 #240 #400 野地は表面が帯鋸で製材された粗木ですので今回は#60と#120を使って削っていきます。
一般的なペーパーだと細かいキズが付くのですがポリネットシートはメッシュ状になっているのでしっかり吸ってくれるんですね。
しかも両面使えるし、破れにくく、長い間使えます。
値段は3枚で1,100円程度しますが破れるまで使えるので経済的だったりします。
仕上げには#240、#400ぐらいがおすすめです。
プレーナーで削られているものは#240ぐらいからでOKです。
弱点は表記が見えないので番手がわからなくなることがあるので注意です。
■オービタルサンダーとポリネットで削る
では今度も木裏から出してビスで馬に固定しますが手順は同じです。
それではオービタルサンダーにポリネット両面ヤスリの#60を取り付けます。
オービタルと思うとガンガン削れるわけではありませんがちょっとした傷は取ることができます。
しかし帯鋸のあとはうっすら残ってしまいますね。
#60になると粒子も粗いので普段使う#240と思うのと消費も少し早めです。
もうちょっと下の番手からやればよいかのしれませんがそこまで手間をかけるのはどうがと・・・費用もかかるし。
2分間ほど削りましたがこの当たりで限界でしょう。
次に#120に変え1分ほど削りました。
木表も同様に削ってみました。
■削った結果は?
それでは粗木の状態とベルトサンダー、オービタルサンダーの削ったものと違いを見ていきましょう。
粗木は一目瞭然です。
ベルトサンダーは帯鋸のあとは深いところ以外はほとんどなくなりベルトの縦線が少し見えます。
これは#240のオービタルサンダーで落とすことができるレベルです。
オービタルサンダーはというと、若干ボコボコと帯鋸の跡が見えますが粗木と思うとかなり良くなってますね。
すのこなら「ここまで仕上がればOKだよ」という人もいるので画像を参考にしてみてくださいね。
高画質
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●野地板ですのこ4
野地板の動画も4回目となりましたが今回は幅落としをします。
野地板は粗木なので幅がまちまちだったり曲がっていたりするのでそれを修正します。
まずは4回目の動画をご覧ください。
■野地板を幅落とし
幅の狭い材は馬を縦に並べてベニヤガイドで幅落としをします。
野地は軽いので安定が悪いときはビスなどで固定してください。
高さ合わせのために隣に同じ材を置いておきます。
ベニヤガイドから0.5mmから1.0mmほど出して切ります。
コツはベースとガイドの隙間がなくなるようにしてください。
反対側も同様に落としますが今度は定規で幅を測っておきましょう。
もう一つの方法はスタイロフォームを使いビスで固定して幅落としもできます。
丸ノコの出具合に注意しましょう。
■テーブルソーで幅を落とす
テーブルソーがあれば簡単に落とせますが曲がりがあると曲がって切れてしまいます。
必ず1面はベニヤガイドを使い落としておきましょう。
テーブルソーは必ず出口を0.5mmで良いので広くしておいてください。
こうすることでキックバックを防ぐことができます。
シリコンスプレーをかけて滑りを良くしておきます。
幅を落とします。
■サンダーで仕上げる
幅落としが済んだらサンダーで小端を削ってノコ刃の跡を落とします。
このときクランプで固定して数枚一緒に仕上げても良いです。
ついでに面を取っておきます。
次回は桟木を打っていくので胴縁や30mm角などを用意しましょう。
野地板ですのこ5
5回目の動画は組み立てですが桟木も端材で張り合わせて作ります。
丸ノコでちょっとした技も使いながら完成させます。
動画をご覧ください。
まずは桟木を作りますが12×40mmの材が余っていたので貼り付けて24×40にします。
胴縁があればそれでもいいし、30mm角などの角材も良いです。
木表が下になるようにして面を取っておくと良いです。
ボンドを塗り張り合わせたら下穴を開け突き抜けない長さのビスで固定します。
乾いたらカンナやサンダーを使って面を取っておきます。
張り合わせると長さがまちまちになるので3本の桟木を一緒にカットします。
クランプで固定すると簡単です。
カットしたら面を取ります。
板を広げて均等に割ります。
今回の計算では桟木の長さ500mmから板幅93mm×5枚分を引いて35mmでした。
35をスキマの数4で割ると8.75mmになります。
板は桟木より少し長くてもよいので10mmに設定します。
端材を使って10mmのスキマ用の材を作ります。
スコヤと毛引きで10mmの墨線を引き馬に打ち付け丸ノコに平行ガイドを使ってカットします。
材が小さいときはビスで固定してください。
やや薄い場所もありますがほぼ10mmです。
今度は天板の木裏を出してカットする場所を決めます。
なるべく節などを外します。
そこから30mmぐらい中に桟木の墨線を引いておきます。
先程作った10mmの端材で大体の幅に仮置し桟木を置いてみます。
幅に問題がなければボンドを塗ります。
桟木を墨線にあわせ固定してきます。
底面からビスを止めることによって化粧面にビスが見えなくなります。
今回は30mmのスリムネジで止めましたが突き抜けないよう注意してください。
固定したらベニヤガイドなどで長さをカットします。
面を取ったら完成です。
お疲れ様でした。
押し入れに入れるとヒノキの香りが充満しますよ。
年に1回サンダーで表面を削っても香りが復活しますので試してみてくださいね。
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