以前「木材の基礎知識」という動画でアテ材について話しました。
アテとは木が傾斜などで育つと背中と腹の育ち具合の違いから出る癖のことです。
で、私は製材の仕事をしているのですが、今回は杉の製材中にすごいアテがありましたので、製材の様子を動画に撮ってみました。
まずは動画をご覧ください。
山に木が生えるとき傾斜に生えます。
山なので当然ですよね。
傾斜がひどかったり、日のあたりが均等でないと根っこが急激に曲がって育つことがあります。
丸太を切ったときの一番根っこ側の丸太のこと「根玉」(ねたま)と呼びます。
その次は「2番玉」(2ばんたま)とか「2の玉」(2のたま)と呼びます。
そうすると根玉には大抵アテの部分があるんですが、よく出るか?わかりにくいか?の違いです。
ヒノキは比較的多く出るのですが、以前の木材の基礎知識でも話しているので合わせてご覧ください。
参考記事はこちら
木表、木裏と板目、柾目の見分け方使い方は?反りの方向に注意!木材の基礎知識1
木材にも【根と裏】【背中と腹】があるので見分け方を解説(動画付き)木材の基礎知識2
木材を購入するときに知っておきたい5つのこととは?反り、節、杢目を見よう 木材の基礎知識4
アテの入った丸太を割るとありえない方向に曲がったりします。
これは何千本と製材してきた私でも予測ができません。
アテは飴色になった部分に入っていて、その部分を取り除くと急に素直になったりします。
ひどいと丸太全体が逆反りしまくってほとんど使い物にならないときもあります。
家具や建材に使うにはできるだけ避けたほうが良いです。
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鴨居にアテの材料を使うと、木目も逆(ダレ目)だし曲がりも反対なので大工さんは絶対に使いません。
他の場所にも抑え込むような場所は使えますが、できるだけ使わないほうが無難です。
家具にも同じことがいえるので、避けられる場合は避けたほうが良いですね。
では木材を購入するときにどうすればよいのでしょうか?
一番簡単な方法は木口から見て木表方向に反っていればOKです。
ついでに横反りや歩ムラ(厚みの違い)などがないかも確認しておきましょう。
なるべく真っ直ぐな材を探すと良いですが、自然のものなので曲がりのないというものも少ないです。
それほど神経質にならないほうが良いかもしれません。
こちらで販売している材はバイオ乾燥をかけ反り曲がりを極限まで取り除いているのでおすすめです。
参考記事はこちら
今回は珍しくすごいアテの丸太がたまたまあったので動画にしてみました。
まあ木っていうのは自然のものなので動かないほうがおかしいです。
多少の動きも味と思ってそう神経質にならないほうが良いかなとも思います。
だって動かないほうが良いならベニヤや既存の味気ない家具を買えば良いですからね。
なので自然の反り曲がりなども多少楽しんでいただけたらと思います。
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