私はメール講座を開いているのですが、最近「芯持ち材と芯去り材の違いを教えてください」といった内容の質問メールをいただきます。
家具は基本的に部材が小さいので芯去り材を使うのが一般的ですが、今日は建築材の話も織り交ぜながら動画にしてみたいと思います。
まずは動画をご覧ください
まずは芯持ち材と芯去り材について説明します。
私は「芯持ち材」のことを「芯付き材」と言ってますが一般的には「芯持ち材」のほうが使われているのでブログでは「芯持ち材」と表記しますがどちらも同じ意味です。
芯持ち材とは読んで字のごとく丸太の中心の「芯」を持っている(入っている)材のことです。
丸太1本分すべてを使うことができるので効率的で強度もあり構造材として使われます。
特徴は4面板目で強度があり、生産しやすいので柱や梁などの構造材によく使われます。
詳しくはあとで説明します。
芯去り材は「芯」が去った状態。
つまり「芯」がない材のことです。
生産コストが高いが割れが少なく化粧材に使われることが多いです。
柾目が出るので目を楽しむときにも使われます。
こちらも順序立てて解説していきます。
もう一点大きな違いがあるのですが、それは赤味の場所や量が変わってくるということです。
芯持ち材は15センチ角を取るには22センチの丸太から取るのが基本ですが、ちょっと丸みが付いた1等材では20センチの少し小さい丸太で取ることもあります。
そうすると丸太がちいさいので側がすべて白太になります。
白太にはシロアリが入る危険性があるのでできれば赤味材を使いたいところですが、そうなると大きな丸太から製材しないといけないのでコストも上がります。
その点芯去り材では基礎に設置する部分が赤味になるのでシロアリや湿気による腐りに強くなります。
こういった理由で芯去り材はやっぱり高価な材で優れているんですね。
ただ最近では防虫剤を注入したりするので、シロアリや腐りには強くなっているとは思いますので、それほど心配することでは無いと思います。
でも人が住む家に防虫剤を入れるってどうなんですかね?
たとえ床下とはいえ、点検のために床下には通じているわけですから防虫剤の注入はできれば避けたいところです。
芯持ち材と芯去り材の強度はどうなんでしょうか?
これは強度についての考え方でかなり変わってくるとは思いますが、条件が全く違うので答えるのも難しいです。
例えば材を柱のように縦において上から潰すようにする強度であれば芯が入った芯持ち材が強いと思います。
芯去り材では繊維の方向も一方向で弓のように曲がる方向に力がかかってしまいます。
なので建築においては家1軒で何本も柱を使うので芯持ち材が良いでしょう。
というか柱は基本、芯持ち材で作りますけどね。
でも割れの入った芯持ち材や背割りの材では多少強度は落ちてくるのでそれほど大きな差は無いと思います。
芯去り材は板目の良さを楽しんだり、化粧で絶対に割れを出したくないときなど場所を選んでここぞと言う場所で使うのが良いですね。
私のメディアは家具についての情報を発信しているので、家具を作るときの視点で考えると、基本は芯去り材の使用をおすすめします。
芯持ち材では割れが出たり、材が曲がる可能性もあるので、材選びは芯の入ってない材を探しましょう。
芯去り材を使ったときの注意点ですが、見た目って重要で、例えばテーブルの脚にしても横から見た場合、右脚は板目で左脚が柾目ではちょっとかっこ悪いですよね。
芯持ち材はコストが安く強度は高いことがわかりましたが、割れが出やすいというデメリットがあります。
芯去り材はコストが高いが割れは少なく化粧材としての使用がおすすめです。
ただ家具は部材が小さいので基本的には芯去り材を使うのが良いと思います。
今回は会員さんからの質問で芯持ち材と芯去り材の話をしました。
私はメール講座をやっているのでDIYでお悩みの方はぜひ登録して悩みを一緒に解決しましょう。
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